引っ越しで光回線からADSLに変わってもネットがあれば便利

光回線サービスの利用が当たり前になり、下りの回線速度は技術的に1Gmbpsまで出せるようになりました。
しかし、都心であっても建物や使える設備の関係上、ADSL回線を仕方なく使っているという方もいらっしゃいます。
ADSL回線は古い技術回線だから不便だと感じてご利用されている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、光回線と、ADSL回線の特徴と利用に適した環境についてご紹介します。

光回線とADSL回線の仕組みと違い

光回線とADSL回線は利用している設備が異なります。
もちろん、どちらも大手通信会社NTTの設備を利用していることが多いのですが、使っている回線が異なります。
光回線は光ファイバーを使った電線、ADSL回線は銅線を使った電話回線を利用しています。
光ファイバーはガラス繊維でできており、物理的に線が太い構造のため、一度に送信できる信号が大きくなります。
それに対し、銅線は細い線を束ねて利用しているため、光回線に比べ一度に送信できる信号が小さくなります。
また、光ファイバーはガラス繊維のため電気負荷が小さく、銅線は金属なのでガラス繊維よりも電気負荷が大きくなります。
そのため、光回線は回線速度を保ったままNTT基地局から離れた地域でもADSL回線よりも安定した速度を提供できます。

ADSL回線が田舎に多い理由とは

では、なぜADSL回線は都心部ではなく田舎で利用されているのでしょう。
実は、単純に設備を利用できる工事が遅れているだけではありません。
田舎という環境に合った技術だから需要が高いのです。
ADSL回線は銅線のため、電気負荷がかかりやすいことは先ほどの章でご紹介しました。
田舎は広い地域に一軒家が分散しているため、インターネットを利用する世帯数がとても少ないです。
そのため、基地局から基地局の間で速度が落ちていても利用世帯が少ないため、各世帯では下りが30mbps以上でることがほとんどです。
また、銅線は劣化した部分のみ修繕しやすい構造なので、長い距離をつなぐ田舎の電線はメンテナンスがしやすいのです。
それに対し、ガラス繊維を使った太い構造の光回線は、銅線のような修繕ができず、劣化した個所を修繕するにはかなりの大幅な取り換え作業が必要になります。
では都心部の一部で光回線が利用できないのはなぜでしょう。
ガラス繊維は構造上、屈折や湾曲をさせると破損しやすい性質のため、入り組んで狭い構造の建物に使用するには難しい側面を持っています。
しかし、銅線を使用したADSL回線であれば、細く入り組んだ古い建物でも屈折させて回線を通せます。
更に、古い建物は世帯数が少ないので、利用不可がかかってもADSL回線で十分な速度を保つことができます。

田舎に引っ越して光回線からADSL回線に変わった使い心地

都心にいた頃も建物の構造上、メタル回線を使った「bフレッツ光」というプランを利用していました。
利用世帯数が少なかったので、ブラウザの画面遷移も素早く、ダウンロード時間も一瞬で終わっていました。
現在、田舎に引っ越してADSL回線しかないと聞いたときは、情報社会から取り残される気持ちになっていましたが、実際使ってみると、下り速度43mbps出ているんです。
これは、動画を十分快適に見ることができる速度です。
難点と言えば、自宅の固定電話を受発信する時に速度が落ちるくらいで、他はまったく気になりません。
町内会の世帯数は12世帯で隣の家まで1キロ近く離れていますし、みなさん農業を営まれているので、ネットを利用する頻度はとても少ないです。
ADSL回線料金は、一番速度がでるプランに申し込んでも3,500円に、プロバイダー契約代も500円程度なので十分満足しています。
自宅の回線がADSL回線でも、利用環境によっては速度や料金に十分満足して、田舎の片隅でその使い心地は快適です。

引っ越し先で光回線が使えず、ADSL回線を余儀なくされることがあっても、落ち込まなくても大丈夫です。
世帯数や基地局から近距離であれば、私のようにADSL回線で十分快適に、料金的にも満足してインターネットを利用する生活が送れます。
スマホのテザリングや移動式データカードでインターネット回線契約を検討する前に、ぜひ、前向きにADSL回線を検討してみるのはいかがでしょうか。